【映画感想文】『バクマン。』ネタバレあり・実写動画・キャストに感動

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平日に休みを取ったので、思いつきで映画『バクマン。』を観てきました。 なんでしょうね?この熱い思いを受け取ったような感覚は? まさにジャンプの「友情・努力・勝利」を映像化したような作品でした。

映画『バクマン。』のネタバレあらすじ

 【注意】思い出しながら書いているので、適当なところが多々あります。

漫画家の川口たろう(工藤官九郎)を叔父に持ち、絵の才能がある高校生の真城最高:通称サイコー(佐藤健)と同級生で絵が壊滅的に下手だがストーリーを考える才能のある高木秋人:通称シュージン(神木隆之介)の二人が週刊少年ジャンプの漫画家を目指す中で様々な困難にぶつかっては乗り越えていくストーリーです。

ここからネタバレ

映画の冒頭は集英社のジャンプ編集部に作品を持ち込むところから始まる。

その後場面は高校に変わる。

サイコーは平凡な毎日の中、亜豆美保(小松菜奈)に思いを寄せており、ノートに亜豆の絵を書きためていた。進路相談でも特に行きたい大学がないと話すサイコーが教室に戻ると、シュージンが亜豆を書きためたノートを見ており、慌てて取り返そうとするサイコー。そんなサイコーに対し、シュージンは「二人で漫画家にならないか」と持ちかける。
叔父の壮絶な現場、そして死を見ているサイコーは断るのだが、なんとか説得しようとするシュージン。そんなやり取りの中で二人は階段から落ちてしまう。
そこに現れたのが亜豆だった。「大丈夫?」と声をかける亜豆に対し「平気」と答えたサイコー、しかしシュージンは突如「亜豆さん、声優目指しているんだよね?」と切り出し、さらに「二人で漫画家を目指すからアニメ化されたら亜豆さんがヒロインやってよ」と続ける。
それを聞いて少し驚いた亜豆だったが、すぐに了承する。
一方テンションが上がってしまったサイコーは「その夢が叶ったら結婚しよう」と口走ってしまう。それを聞いた亜豆はその場から立ち去ろうとするが立ち止まり、なんと了承するのだった。

そして二人は本格的に漫画家を目指すようになっていく。

二人は川口たろうの仕事場で編集部へ持ち込むための作品を作りはじめ、処女作『Wアース』を完成させる。

そして話は冒頭のシーンに戻り、ジャンプ編集部へ。

そこで対応したのは映画の重要な人物となる、編集者の服部哲(山田孝之)。
服部はパラパラと原稿を見て、再度読み直す。(第1段階クリア)そして二人への批評を開始する。ストーリー、絵ともに褒める場所もあった。(第2段階クリア)ある程度ダメ出しした後に二人が漫画を書き始めて2ヶ月しか経ってないことを知り、将来性を感じる服部。そして名刺に電話番号を書き込み二人に渡すのだった(認められた)。

二人はすぐに指摘された点を踏まえて書き直すのだが、その間に台頭してきたのが10年に1人の天才高校生漫画家の新妻エイジ(染谷将太)、エイジは手塚賞入選を果たしジャンプの連載をスタートさせる。

さらに亜豆が声優の仕事のチャンスを得て、高校を退学することになる。サイコーに対し「待ってるよ、ずっと」と言い残し去っていく亜豆。

焦燥感を感じるサイコーは手直しした原稿を編集部へ再持込みをする。その原稿を見た服部は「これ、手塚賞に出そうか。佳作ぐらいいくかもよ」と二人に切り出すのだが、サイコーは入選をねらえなければ出す意味がないと断ってしまう。さらに「なぜ入選が狙えないんですか?」と質問するサイコーに対し、近くにいた編集長の佐々木(リリー・フランキー)が「面白くないからだ」とはっきりと伝える。それを聞いたサイコーは編集部を飛び出してしまった。後を追ってきたシュージンに対し、編集長の佐々木は川口たろうの担当だったことを伝え、佐々木の口から打ちきりの事実を聞いた叔父が、その後トイレで倒れ帰らぬ人になったことを思い出す。

サイコーはその悔しさを作品にぶつけるように『Wアース』を完成させ、手塚賞“準”入選を獲得するのだった。
準入選という結果に不満を持つサイコーだったが、表彰式にいた福田真太(桐谷健太)や平丸一也(新井浩文)、中井巧朗(皆川猿時)らに諫められる。
そしてなぜか表彰式には新妻エイジの姿もあった。自分と同じ高校生漫画家のサイコーとシュージンの作品を見に来たのだと言う。そこでエイジは空気を読まずその場で自分の原稿を編集に渡すのだった。人の神経を逆なでするようなエイジだが才能は凄まじく、その原稿を見たサイコーは衝撃を受ける。
イラっとくるエイジの言動に対し、やる気を出す受賞者達。それはサイコーとシュージンも同じだった。 エイジに対抗心を燃やした二人はジャンプの王道漫画で挑もうと新作を書き始め、何とか完成させたのだった。
そして連載会議にかけられるのだが、福田達の作品が連載になる中、二人の作品は「今までのジャンプ作品のいいとこ取りのような作品」だとしてボツになってしまう。

学校の体育館でうなだれる二人だったが、そこでシュージンが新たなネタを思いつくことになる。できあがった作品は王道ではなく邪道の学園モノ『この世は金と知恵』だった。

この作品で連載を勝ち取った二人、最初のアンケートでは2位の新妻エイジの『crow』に次ぐ3位だった。しかし、毎週締め切りがある週刊誌連載の大変さと高校生活によって疲弊していく二人の作品は徐々に順位を落としていく。焦るほど険悪になっていく二人だったが、その危機を救ったのはサイコーが書きためていた亜豆の絵だった。

新キャラとして出した亜豆似の女性キャラにより順位を持ち直した『この世は金と知恵』は巻頭カラーに抜擢されることになる。
順調に行くと思われた矢先、サイコーが肝臓を悪くして叔父の川口たろうと同じようにトイレで倒れてしまうのだった。
病室に様子を見に来た服部と佐々木編集長だったが、その場で佐々木編集長が作品の休載を伝える。理由は「川口たろうが死んだから」だった。納得がいかないサイコーだったが、編集長判断だということでどうしようもなかった。

入院生活をしていたある日、サイコーの元へ亜豆がお見舞いにやってくる。喜び舞い上がったサイコー。しかし、そこで亜豆の口から事務所からの指示で会えなくなることを伝えられる。サイコーは落ち込んだが、一念発起し博打を仕掛けることにするのだった。

仕事場で途方に暮れていたシュージンの元にやってきたのは、病院から抜け出してきたサイコーだった。そこでサイコーはシュージンに原稿を書くことを伝える。
そのことを知った服部と福田達が仕事場にやってきて止めようとするのだが、サイコーの覚悟を知り説得を諦めてしまう。その代わり背景やベタ塗りなどを自分達で手伝うことを提案するのだった。打ち切りになって田舎(秩父)に帰っていた中井も呼び寄せて「友情・努力・勝利」を信じ書き続けるのだが、時間が足りない。

そんな状況の中、服部と共に仕事場へやってきたのはなんと新妻エイジだった。いつもの逆なでするような言動を繰り返すエイジは主人公のペン入れを手伝うような素振りを見せる。それを拒否したサイコーは気力で主人公を書き始める。それはエイジなりの激励だった。

すべての原稿を書き終えたサイコー達はその足でジャンプ編集部へ行き、編集長へ直談判をするのだが、それを見た編集長の佐々木は、服部に対して「なぜ止めなかった」と叱責する。だが服部は「編集部に配属された時に、佐々木さんに編集と作家が対立した時には作家側に付くのが真の編集だと言われた」と答えた。その言葉を聞いた佐々木編集長は掲載を許可することに。

『この世は金と知恵』の巻頭カラーが載った号で、ついに二人の作品はアンケート1位を獲得するのだった。 が、そこで力を使い果たした『この世は金と知恵』は急激に順位を落とし、結局打ち切りになってしまう。

そして場面は変わり卒業式の教室へ。 卒業式に参加しなかった二人は、教室の黒板を使って新たな作品を考えながらエンディングを迎える。

以上がネタバレでした。

作品を観た感想を少し

漫画の『バクマン。』と映画の『バクマン。』は似ているけど違う作品です。だからと言って、原作が好きな人が楽しめないかと言われるとそんなことは全然なく、むしろ楽しめるはずです。
「友情・努力・勝利」を凝縮したような作品になっているのでジャンプを読んでいた人にとっては懐かしさすら感じるのではないでしょうか。

仕事とは

平凡な高校生の二人が、夢に向かって突き進んでいく、その理由が亜豆と結婚したいからという不純に感じる動機でもいいのです。結果として連載を取れますし、アンケートの1位にもなれますが、大事なのはそこではないのです。
川口たろう中井
同じ漫画家でも川口たろうのように体を壊して急逝することもある、中井のように夢破れて田舎に帰ることもある、そんな中で必死にもがいて苦しいけど目標に向かって努力していくことの大切さを、映画を見た同じ世代の高校生達にそっと教えている気がしますし、社会に出ている大人に対しては、本当にやりたいことをやるのはこんなにつらく苦しいことで、努力は必ず報われるとは言えない、でも必死でやらなければ自分の好きなことを仕事にすることはできないのだよと言われている気持ちになる作品でしたね。

小気味良い展開

ストーリーも原作を貼り合わせただけのものではなく、自然な流れで原作と同じように進んでいくのでストレスを一切感じませんでした。核になる大事な部分はキッチリと押さえていますし、何より演じている佐藤健さんや神木隆之介さんが上手い。本当に高校生に見えてしまいます。
サイコー・シュージン
漫画を書くシーンではテンポ良く原稿ができあがっていくのが爽快です。ペンをさっと動かしただけで作品が生まれていくので、漫画家さんが見たら“こんな風に書けたらどんなに楽か”と思うことでしょうね。
圧巻なのは新妻エイジとのアンケートランキング争いですね。
バトルシーン
バトルシーンを彷彿とさせるやり取りは、映画だけど漫画なのです。

ラッキーマン

バクマン。は「BAKUMAN」と書きますが、文字の下を隠すことで「RAKIIMAN」になるというのは有名な話ですよね。
  RAKIIMAN
この作品に出てくる二人は相当ラッキーなのです。映画の冒頭で佐藤健さん演じる真城も言っていますが、漫画家を目指す人は数多くいます。その中で漫画家になれるのはごくわずか、売れる人はさらに少ない、そのような中で成功するのは並大抵の運ではダメですよね。
漫画家の甥として生まれた幸運、優秀な相棒と組めた幸運、味方になってくれる編集者に出会えた幸運、仲間やライバルに恵まれた幸運。様々な幸運の元で初めて世に出られたのだと感じました。
実は「友情・努力・幸運・勝利」が詰まった映画なのですね。

役者が魅力的

この作品の登場人物を演じた役者さんは皆さんが魅力的でした。

主人公の二人を演じた佐藤健さんと神木隆之介さんは真城と高木を内面まで演じきったと思いますし、小松菜奈さんは、原作とは違い少し不思議な雰囲気を持った亜豆を演じています。でも観ていると亜豆なのです。
小松菜奈亜豆
山田孝之さん演じる編集者の服部は、原作と風貌が全く違うのに全然気にならないほどでした。
とにかく全員が『バクマン。』の世界にどっぷりと浸かっている感じで、この作品が好きなのだなと感じました。

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至極のエンドロール

この作品の観ておくべきポイントはエンドロールです。 一瞬本棚に単行本が並んでいると思って観ていたのですが、その単行本の背表紙がエンドロールになっているのです。どこかで見たことがある背表紙をもじって作られた背表紙は感動モノですよ。
エンドロール
このエンドロールの背表紙が作ることができるなら作りたいぐらいです。集英社で検討してくれないかな。

漫画版と映画版の違い

映画になってもっとも感じた違いは原作では重要なキャラクターだった「香耶」が今回は出てこないことですね。この映画に香耶が出てきてしまうとサイコーと亜豆の恋愛がぼやけてしまい、話のまとまりが悪くなりそうなので出さなくて正解だと思います。
シュージンの頭が良い感じが出ていなかったのもポイントですね。等身大の高校生という感じが出ていました。
服部さんがむさかったです。原作ではヒゲは生えてませんよね。でも、ヒゲがあることで山田孝之さんのイメージが消えて編集者服部を感じることができました。
『この世は金と知恵』が巻頭カラーになった時、いろいろな人がジャンプを楽しみながら読んでいる映像が入っていたのはちょっと感動しました。これも原作には無かった演出だと思います。
映画を観る前に原作を読み直してから観に行くと違いがわかって楽しめるかもしれませんね。
そういえば、決定的に違うのは映画ではアニメ化や亜豆との結婚までは描かれていないということですね。続編もあるのでしょうか・・・

キャスト

  • 真城最高 – 佐藤健
  • 高木秋人 – 神木隆之介
  • 新妻エイジ – 染谷将太
  • 亜豆美保 – 小松菜奈
  • 福田真太 – 桐谷健太
  • 平丸一也 – 新井浩文
  • 中井巧朗 – 皆川猿時
  • 川口たろう – 宮藤官九郎
  • 服部哲 – 山田孝之
  • 佐々木 – リリー・フランキー

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テレビスポット映像

まとめ

さて、ネタバレから始めて感想を書いてみましたが、あらすじを読んで少しでも興味を持っていただいたのなら是非劇場へ観に行ってください。「友情・努力・勝利」でウルっとして、エンドロールで感動してください。
上映時間が短く感じた作品は久しぶりでした。

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