ニッチな文房具って素敵ですよね。今回は漫画を描く時に使うGペンです。
ゼブラは漫画家やイラストレーター、アニメ専門学校の生徒300人など1000人以上の要望を形にした『ハードGペン』を開発しました。
ゼブラの「ペン先課」が聞き取りを行い、4年かけて開発したそうです。
Gペンとは
つけペンの種類の一つです。先端にインクを付けながら筆記・描画に用いるペンで、インク自体の表面張力および粘性によって少量のインクをペン先の一部に保持し、そこから毛管現象を利用して微量のインクを紙などの筆記・描画面に導く構造を持つものが多いとのことです。
つけペンの中でもGペンは筆圧によって線の強弱を表現できる反面、力加減が難しく筆圧の強い漫画家は細い線を描くために力をセーブするのが大変だったそうです。
新製品『ハードGペン』
従来のGペンより力を加えてもペン先が開きにくい形を新開発しました。筆圧が強くても細い線を描きやすくしたことで、力をセーブしなくても太い線・細い細を表現できるため、漫画初心者でも扱いやすくなりました。表面にはボロンメッキを採用し耐久性を従来品の約2倍に高めました。
ほとんどの工程を手作りで行っており、完成品はルーペや顕微鏡を使用してなめらかな書き味になるようにチェックしているそうです。
発売:2015年8月24日(月)
価格:10本入り1,620円(税込)
ゼブラペン先課
1000人以上に聞き取りを行い、開発に情熱を燃やしたゼブラのペン先課とはどんな方たちなのでしょうか。
現在、漫画業界もデジタル化が進んでおりGペンを使って描く漫画家がだんだんと減っているそうです。しかし、自分の手で繊細な表現が自在に出来るアナログの「つけペン」で漫画を描く人が増えるようにゼブラのペン先課では日々、品質向上や新商品開発をおこなっているそうです。
ハードGペン誕生まで
質のいいGペンが無くなってきたこともパソコンに移行していったきっかけだと考え、より品質のいいペンを作ろうを思ったのが最初だったようです。
つけペンを終わらせまいとゼブラでは何とか品質を上げようと一念発起します。
漫画家が何を望んでいるのか確認するために1000人以上に試し書きをしてもらい聞き取りを行ったそうです。2013年に従来の商品名「Gペン」を「漫画用Gペン」と改名しました。
2014年には耐久性を高めた100年ぶりの新商品「チタンGペンプロ」を発売します。
漫画家の筆圧が強いことに気づき、ペン先の開きにくい『ハードGペン』を開発したそうです。
まとめ
パソコンを使って漫画を画く人が増えている中で、まだまだGペンの可能性を信じてより良い商品を作るゼブラの姿勢は素晴らしいですね。もちろんペン先課の情熱も素晴らしいです。
漫画を描く人にとってはお馴染みの商品だと思いますが、パソコンに移行してしまい使用している人が少なくなりつつあるそうなので、一度『ハードGペン』を試してみてはいかがでしょうか。